治療後は・・・
顔面神経麻痺は、治療後に、後遺症が現れる可能性があります。また、症状が治まってしばらくしてから腫瘍が見つかる場合もあります。 そのため、治療後も、定期的に検査を受けて、経過を観察する必要があります。
顔面神経は、再生力の強い神経です。ところが、神経が再生する過程で、本来とは異なる部分につながってしまうことがあります。 そのため、例えば、目の周囲を動かす神経が、口の周りの筋肉を動かす神経につながり、「目を閉じたつもりでも、口が動いてしまう」など、 「自分の意志とは違う運動が起こる」後遺症が起こることがあります。
後遺症の多くは、顔面神経麻痺がなおって、4ヶ月ほどたったころから現れてきます。一方、治ってから一年も経過すると、逆に後遺症の 現れる可能性は少なくなります。したがって、治療後は3ヶ月、6ヶ月、1年、2年というようなペースで、検査を行っていきます。
後遺症が起こった場合には、その部分の神経に、アルコールやボツリヌス毒素などを注射して神経の働きを抑える「神経ブロック」 が行われることもあります。ただし、神経ブロックは半年ほどすると効果がなくなるので、定期的に治療を繰り返す必要があります。
また、顔の筋肉を、積極的に動かすことも大切です。顔の筋肉を動かすことは、衰えた顔の筋肉を鍛えることになります。
なお、再発の心配がほとんどないとはいえ、再発の誘因となる過労やストレスは努めて避けるようにします。また、顔の片側に冷たい風を 長時間当てることなどないように注意しましょう。